庭 の 管 理 情 報 2011

2009年第1-19号 2010年第20-34号

 第46号 「 雪が積もりました! 」

2011. 12. 17

 昨日から雪模様で、秋葉区は10cmくらい
積もりました・・・。
今回は湿った雪で、冬囲いしていない樹や竹が
あちらこちらでしな垂れていて、通行のじゃまに
なっていました。
この冬は大雪にならないといいですね・・・。
そこで長期予想を・・・。
楽風景の前のツツジにカマキリの卵がありました。
これが地面から50cmくらいの低い位置に・・・。
カマキリ予報では小雪かな・・・? 

 今年一年、庭の管理情報に目を通して下さいまして
ありがとうございました。
引き続き来年もよろしくお願いいたします!

 第45号 「 冬囲い 」

2011. 11. 24


 暖かかった11月もようやく初雪を迎えました。
お天気を見ながら冬囲いが始まりました。
まだ紅葉が残っているの樹もありますが
冬もそこまで来ていますので・・・。
 写真のような幹吊りは無理でも、縄で縛るだけで
だいぶ雪に強くなりますので、ぜひ・・・。

 それと今の時期は落葉樹の剪定にも向いています。
葉が落ちると、いらない枝が良く分かりますし
樹も休眠に入り、切ったダメージが少ないので
おすすめです。

 あと、肥料やりも忘れずに行って下さい。
油かす等の有機肥料は今の時期にあげると
来春の芽吹きの時に効果かありますので・・・。

 第44号 「 マツクイムシ 」

2011. 10. 29

 最近、赤くなった松を多く見かけます。
夏から秋にかけて急速に葉の色が悪くなったら
マツクイムシの可能性が大きいです。
マツノマダラカミキリが媒介する線虫が原因で
水分を運ぶ導管が詰まり、枯れてしまうもので
今から30年前頃がピークでした。
その後は発生は下がり気味でしたが
異常気象のせいか、今年はやけに目立ちます。

 赤くなったら回復の見込みはありませんので
早めに伐採し、処分して下さい。
(そのまま放置しますと、近くの松に被害が
波及します)

 新聞やテレビなどでもあまり大きく報道
されていませんがナラ枯れとともに心配です。
(本文を書いた後、今朝の朝日新聞に
 佐渡のトキの営巣林でマツクイムシが
 発生しているとの記事が載っていました)

 第43号 「 害虫情報 No.8 」

2011. 9. 9

 先日、従業員がハチに刺されました。
この時期、ハチは子育てをしている関係で
とても攻撃的です。
たいていは近づかない限り襲っては来ませんが
庭で頻繁にハチが飛んでいたら注意して下さい。

 写真は昨日駆除したアシナガバチの巣です。
直径10センチくらいあり、かなりの数の成虫が
いました。
ハチの駆除は私たちに任せた方が無難です。
どうしてもご自分でやる場合は、しっかりと
防護服を着て、大量に薬液がでる殺虫剤を散布
して下さい。

 そして、落葉樹(主にバラ科のサクラ、ナナカマド
カリン等)にモンクロシャチホコの幼虫が・・・。
食欲旺盛で、あっという間に丸坊主になるので
こちらも要注意です・・・。

 第42号 「 乾燥注意報&害虫情報 No.7 」

2011. 8. 17

 大雨の後、地域によっては半月ほど雨が降って
いません。おまけに高温の日が続いています・・・。
なんだか熱帯に近くなっているようですね。
草木には、たっぷり水をあげて下さい。

 害虫ですが、アメシロがあちらこちらで
大発生しています!
落葉樹の葉っぱが不自然に茶色や白くなったら
切り落として下さい・・・。
広がってしまったら薬剤散布を・・・。

 相変わらずモミジやヤマボウシなどにはイラガが、
ツバキやサザンカにはチャドクガが見られます。
こちらもご注意を・・・。

 害虫も夏バテすればいいのですが・・・。

第41号 「 乾燥注意報&害虫情報 No.6 」

2011. 7. 16

 梅雨があけたとたん、連日の猛暑です。
だいぶ乾燥していますので、庭木の水やりは
たっぷりとしてあげて下さい。
一雨ほしいところですね・・・。

 写真はイラガの幼虫です。
まだ卵から出たばかりで、とても小さいですが
触るとしっかり痛いですのでご注意を・・・。
これから樹のあちらこちらに散らばって
食害しますので、固まっている時に除去して
下さい。
茶褐色の葉っぱが ありましたらご注意を・・・。

 なお、薬剤散布は前号を参照して下さい。

 第40号 「 害虫情報 No.5 」

2011. 7. 7

 先回の害虫情報でもお知らせしました
アメシロ(アメリカシロヒトリ)が
あちらこちらで、大発生しています。

 写真はヤマボウシに広がった様子です。
このくらい広範囲になると、手で取り除くにも
限界があります。
ディプテレックス等の600〜700倍溶液を
日中を避けて散布して下さい。

 ヤマボウシの他に、ハナミズキ、ウメ
ナナカマド、サクラ、カキ、アオダモ等々
ほとんどの落葉樹に発生しますので
注意して下さい。
今年はあと一回、8月か9月頃に
またピークがあるかも知れません・・・。

 第39号 「 乾燥注意報 」

2011. 6. 18

 新潟は16日に梅雨入りしたそうです。
でも雨が降っているようで降雨量は少なめです。
その上、空気が乾燥しがちですので水やりは
まめに行って下さい・・・。

 写真は今年植えたガマズミです。
水が少し足りなかったところに、乾いた強い風や
日照等で葉先が茶褐色に焼けてしまいました。
植えてから1〜2年は根が張っていないので
特に水やりに注意して下さい。
なお、水やりの時間帯は早朝か日が翳ってから
にして下さい。その時ホース内の水が熱くなって
いる事もありますので、しばらく流してから
あげて下さい。
また、水が溜まりやすいように樹の周りに
土を盛って水鉢を作るのも良いと思います。

 冷たいビールを飲む前に草木にも水を一杯!

 第38号 「 害虫情報 No.3/4 」

2011. 6. 11

 ついにアメシロ発生!
今日、お客様のヤマボウシとアオダモに
アメシロがいました。
まだ本当に小さい固まりで、枝ごと処分すれば
問題がありません。
よく注意して見ないと見逃してしまいます。
広がってしまったら、薬剤散布をして下さい。
(ディプテレックス×700倍)

 次の写真は、私も初めての害虫です。
ヒイラギモクセイの新葉を食べていた。
金色の幼虫です。
調べたら、ヘリグロテントウノミハムシという
長い名前の虫でした。
成虫になるとテントウムシに似た姿になります。
今まで、新潟ではあまり見かけなかったのですが
温暖化のせいか、とうとうこちらまで来たようです。

 小さい時は葉の中を食害しますので
薬剤が効きにくいと思います。
スミチオン等を展着剤を入れて散布して下さい。

なお、個人で対応できない場合は
楽風景までご連絡を・・・。

楽風景 TEL / FAX 0250-23-1866
毒物劇物取扱責任者 飯口 晃



 第37号 「 害虫情報 No.2 」

2011. 5. 29

 今年も庭屋にとっての天敵、チャドクガ
発生しました。
お客様のサザンカに付いていたのですが
ツバキ科の植物を食べて成長します。
まだ発生したばかりで、体長は3〜4ミリほど。
小さくても毒はありますから、くれぐれも
注意して下さい。
(直接手で触ったり、風下に立たないように)

 有機リン系の殺虫剤(ディプテレックス等)を
700倍程度に希釈して散布して下さい。
今の時期、新葉などが柔らかいので、薬害を
起こさない為にも日中は避けて下さい。

 ちなみに希釈倍数ですが
10ℓの散布器でしたら1,000倍で10cc
700倍で約14ccです。
ホームセンターなどで、小さなスポイトを
売っていますので、それで計量した方が
正確だとおもいます。

 なお、個人で対応できない場合は
楽風景までご連絡下さい・・・。

楽風景 TEL / FAX 0250-23-1866
毒物劇物取扱責任者  飯口 晃

 第36号 「 乾燥注意報&害虫情報 No.1 」

2011. 5. 20

 お天気続きで、やっと気温も上がりましたね。
雨も降らず空気も土も、だいぶ乾燥してきましたので
草木の水やりをお願いします。
土日あたり雨がほしいところです・・・。

 気温が上がると害虫も出てきます。
今年最初の害虫情報は「ミノウスバ」。
マサキに付いていました・・・。
同じニシキギ科のマユミ、コマユミも食害します。
見つけたら、ディプテレックスの600〜700倍溶液を
散布して下さい。
まだ葉っぱが柔らかいので、日中は避けて下さい。

 ヒイラギモクセイやキンモクセイにも
ハマキムシが付いていました。
こちらはスミチオンの1000倍溶液が良いと思います。
あと、アブラムシも・・・。
これからしばらくは害虫から目が離せません・・・。
 

 第35号 「 春が来ました 」

2011. 4. 2

 今年の三月は例年より寒かったと思います。
そのせいか花の咲くのも遅く、芽吹きも遅れて
いるようです。

 来週からは気温も上がり、いいお天気が続きそう
ですので、スノータイヤとともに冬囲いも外して
OKだと思います。
 ただ、朝晩はまだ冷え込みますので、鉢物や
コモで囲った庭木は、今しばらくそのままに
しておいたほうが良いかと・・・。

 それと前にも書きましたが、落葉樹は今の時期
盛んに水揚げをしていますので、剪定等は控えて
下さい。切り口から樹液が出て、樹にダメージを
与える事になりますのでご注意を・・・。
 また、これからは害虫の防除として、粒状の殺虫剤
(オルトラン、ダイジストン、アドマイヤー等)を
一月に一回程度、幹の周りに散布すると予防効果が
あるのでお勧めです。(アドマイヤーはアブラムシ用)
くれぐれも説明書をよく読んで使用して下さい。

 この庭情報が、皆様のお役に立てるように
今年も更新して行きたいと思っています。
 

2009年第1-19号 2010年第20-34号