第34号
「 イラガの繭 」
2010. 12. 18
冬囲いをしていると、写真のような卵形の
イラガの繭(まゆ)が、例年になく多く見受けられます。
たしかに今年は害虫が多く発生し、中でもイラガの被害が
多かった気がします。
放置しておくと、来年また大発生しかねませんので
ハサミなどで処分して下さい。
特に、モミジ類、ヤマボウシ、ウメなどに多く付いて
いますので、ご注意を・・・。
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第33号
「 冬囲い 」
2010. 11. 20
今年も冬囲いが始まりました。
例年より暖かい秋だったせいか、まだ紅葉がきれいな
庭が多く、縄でしばるのもかわいそうな気がしますが
昨年のように、12月に大雪になる事もあるので
今のうちにやっておいた方が安心です。
今年の夏は猛暑だったので、樹も元気が無いものが
目立ちます。
この時期にしっかり肥料をあげて下さい。
肥料は有機肥料の油かすなどが良いと思います。
(できればリンが入ったものがベスト)
肥料は木の周りにスコップ等で穴を開けて
まいた方が雨などで流れず効果的です。
また、落葉樹は葉を落とした今の時期に
剪定をすると樹のダメージが少ないので
お薦めします。
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第32号
「 蜂の巣 」
2010. 10. 23
秋は蜂に注意して下さい。
この季節は特に攻撃的になっています。
最近、何度も仕事中に蜂の巣を見つけました。
右の写真はアシナガバチの仲間です。
除去する時は、大量に薬液が出るものを
選んで下さい。
くれぐれも防護服の着用をお忘れなく・・・。
もし手に負えなかったら、ご連絡下さい。
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第31号
「 害虫情報 No.8 」
2010. 10. 4
お客さんのタブの木に、葉を寄せながら食害する虫が
付いていました。アオフトメイガという名前の蛾の幼虫です。
他にはモッコクやクロモジなどの樹にも葉を寄せるハマキムシ
(葉巻虫)と呼ばれる害虫が多く発生しています。
モッコクハマキ、コカクモンハマキやチャハマキなど
多くの種類がいますが、写真のように葉っぱを巻き付けながら
食べるので、見つけるのも駆除するのもなかなかやっかいです。。
葉の中には下のような小さな虫が入っています。
これがなかなか食欲旺盛で困り者なのです。
見つけたら葉っぱごと取り除くか、薬剤を散布して下さい。
ただ、直接虫には接触しにくいので、薬剤も浸透性や残留性の
ある物(スミチオン等)を使用して下さい。
その時、薬剤が残りやすいように展着剤を加えると効果的です。
どちらも大きなホームセンターで購入可能です。
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第30号
「 害虫情報 No.7 」
2010. 9. 23
猛暑の夏が終わって待望の雨が降ったと思ったら
今度は今までの分を取り返すように連日の雨!!
農家の人も稲刈りができずに困っているようです。
さて、害虫の方は相変わらず発生しています。
上の写真の毛虫は、マツカレハの幼虫です。
まだ卵から出たばかりで1センチ位しかありませんが
成虫になると8〜9センチにも!
食欲も旺盛で、樹が丸坊主になる事もあります。
発生する樹は、マツ類がほとんどです。
最初は下の写真の様に葉の一部分が薄茶色に脱色します。
これは小さい幼虫が、葉を全部食べられずに
葉の汁や柔らかいところを食べるからです。
見つけたら、殺虫剤を散布して下さい。
(ディプテレックス等の700倍液))
なお、五葉松や赤松は薬によっては薬害が出る事が
ありますのでご注意を...。 |
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第29号
「 乾燥警報 !!
」
2010. 8. 30
今年は今まで経験した事がないほど気温が高い日が続いています。
おまけに雨もお盆の頃降ったきりで、カラカラです。
そのせいで写真のように葉っぱが焼ける樹が多く見られます。
朝晩の水やりを忘れないようにして下さい。
乾ききった樹は、少々の水やりでは中までしみ込みません。
ホースの先を根元に置いて、しばらくチョロチョロ出しておくか
水が溜まるように丸く土手を作るのも良いと思います。
早く雨が降って気温が下がりますように!
追伸、アメシロもあちらこちらで大発生しています。 |
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第28号
「 乾燥注意報&害虫情報 No.6 」
2010. 8. 8
先回の乾燥注意報の後、スコールのような雨が降りましたが
あれから10日間ほど、まったく雨が降りません。
おまけに気温が35度近くの日が続いていますので、水やりを
お忘れなく・・・。
気温の上昇とともに、写真のイラガの幼虫が発生しています。
モミジ、ヤマボウシ、ウメなどの葉っぱが食べられていたり
下に細かいフンが落ちていたら、早めに殺虫剤の散布を・・・。
何度も言いますが、気温の高い日中や、強い日照時は散布を
控えて下さい。詳しくは去年の害虫情報
No.7を・・・。 |
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第27号
「 乾燥注意報&害虫情報 No.5 」
2010. 7. 24
それにしても暑い日が続きますね!
おかげで庭木の葉焼けや、水不足によって枯れる樹が
出始めました。
今晩あたりから、雨が降る予報ですが、降雨量が
少ないようでしたら、水やりをお願いいたします。
このところ庭木に、写真のような白いものが付いているのが目立ちます。
これは「アオバハゴロモ」というカメムシの仲間の幼虫です。
近づくと飛んで逃げますが、白い粉も飛び散りやっかいです。成虫は、なかなかきれいな色をしていてかわいいのですが、たくさん集まると樹にも影響がありますので(樹液を吸うので)殺虫剤などを散布して下さい。
薬剤はディプテレックスかスミチオンの1000倍液でOKです。ただ、くれぐれも希釈倍数と日中の高温時には散布しないよう気をつけて下さい。
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第26号
「 害虫情報 No.4 」
2010. 7. 18
剪定をしていたらアンズの葉が食べられていました。
裏を見るとイラガの一種の「テングイラガ」の幼虫が・・・。
まだ小さいのですが、食欲旺盛で、数が多いと
あっという間に、丸坊主になってしまいます。
さわるとイラガ特有の毒が注入されて、とても痛いです!
葉っぱに切れ込みが入っていたら注意して下さい。
下の写真の毛虫は「タケノホソクロバ」という害虫です。
名前のとうり竹や笹を主食にしています。
たまに竹林で大発生しますが、チャドクガと同様、こまかい
毒針がたくさん生えていて、とてもやっかいです。
こちらも、葉っぱが不自然に欠けていたら気をつけて下さい。 |
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第25号
「 害虫情報 No.3 」
2010. 6. 16
今年もアメシロが出始めました!
お客さんのナナカマドに、まだ小さい毛虫の集団が
いくつか付いていました。
小さいうちは切り取って処分して下さい。
大きく広がったら薬剤散布を・・・。
(ディプテレックス等を700倍程度に)
なお、まだ葉が柔らかいので、薬剤の希釈倍数には
注意して日中の散布は控えて下さい。
また、樹によっては薬による薬害(葉焼け、落葉等)
が起きる場合がありますので、ご心配の時は
ご連絡ください。 |
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第24号 「 害虫情報 No.2 」
2010. 6. 6
しばらく雨が降らず、乾燥注意報を出そうと
思っていたら、恵みの雨が降りました。
来週からまた晴れそうなので、植えたばかりの樹や
草花は、気をつけてください。
例年より、だいぶ遅い発生になりましたが
今年もチャドクガが出始めました。
ツバキ、サザンカなどの葉っぱが写真のように
なっていたら要注意です。
毛虫の中でも毒性が強く、お医者さんのやっかいに
なることもありますので、昨年の害虫情報を参考に
して、対処してください。
私たちも、庭に入るときは真っ先にツバキなどに
目を配るようにしています。
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第23号 「 害虫情報 No.1 」
2010. 5.27
先日の大風にはびっくりしましたね。
あちらこちらで、枝葉が飛び散って大変でした。
やわらかい新葉も、黒くしおれたりしているのが
目に付きます。
自然の成す事とはいえ、最近は気候が少しおかしい
ように感じられます。
さて、今年の害虫情報の第一号はアブラムシです。
写真はヤマボウシに付いたものですが、まず葉っぱが
テカテカと光ってきたら、要注意です。
たくさん付くと樹液を吸われて樹も弱りますが
光った排泄物にスス病などの細菌が繁殖するので
すみやかに排除してください。
薬剤はアドマイヤーの液剤か、ベストガードの顆粒等が
効果があると思います。
くれぐれも説明書をよく読んで、希釈倍数や散布時間
(日中は避ける)等を守ってください。
また、毛虫もあちらこちらで出始めました。こちらの方も、随時お知らせしたいと思っています。
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第22号
「 乾燥注意報 」
2010. 5. 5
連休中はお天気に恵まれ、ようやく若葉が
きれいに開き始めました。
今の季節は樹が生長するのに大切な時期です。
特に最近植えた樹や草花は乾燥しやすいので
水やりをお願いいたします。
春先は例年より気温が低い日が続いたので
今のところ害虫の情報はありませんが
アブラムシや毛虫には注意してください。
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第21号 「 ようやく春が 」
2010. 4. 1
「もうすぐ春です」と、先回、書いたのですが
今年の三月は、なかなか春にはなりませんでしたね。
月末には吹雪のおまけまでありました。
四月になって、ようやく気温も上がり、さすがに
もう春と言ってもいいと思います。
もちろん、冬囲いや囲ったコモなども取ってもOKです。
暖かくなると、虫たちも動き始めます。
害虫予防に粒剤の殺虫剤の散布も始めてください。
詳細は、去年の管理情報を参考に・・・。
これから新芽や花々が次々と顔を出し、
庭が楽しくなる事でしょう。
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第20号 「 もうすぐ春です」
2010. 3. 3
去年の12月も大雪でしたが、今年も降りましたねー。
毎日の除雪で、腰や腕が痛くなった人も多かったのでは
ないかとお察しいたします。
私の家の庭も、「紺屋の白袴」状態で冬囲に手が回らず
本当に大変でした。
何度も樹の雪は落としたのですが、それでも何本か折れて
しまいました。
写真の樹はツバキです。やはり暖地の樹ほど弱いようです。
他にもカシやモッコク、ツツジ等がだいぶやられました。
折れた枝は、早めに切り戻しておいてください。
また、冬囲いはずしですが、春先の雪は重いので、
後しばらくお待ちください。
それでは、今年も一年間、よろしくお願いいたします! |
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