私が音楽を聴き始めた時はLP盤の全盛期でした。
初任給が5万円くらいの時代、LPは2,000円ほど、
輸入盤は3,000円以上もしたと思います。
どれにしようか何度も何度も考えて、
やっとの思いで買ったのを憶えています。
それにしてもLPの紙ジャケットは大きくて素敵でした。
何年か過ぎて、「時屋」という小さなクラシック喫茶を
始めることになったのですが、カウンターの隅にジャケットを
立てかけて、日々、音楽を流し続けました。
今、思い出しても、その時聴いたレコードが
私の音楽観の背骨になっているようです。
そんなLPの写真を見ながら、音楽の記憶を
たどって行きたいと思います。
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P.1-10 P.21-
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P.11 アイドルを探せ シルヴィ・バルタン(vo) VICTOR SS-1476
ラジオ大好き少年だった私は、毎日のように流れてくるこの曲に その時のレコードは、とっくに無くしてしまいましたが |
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P.12 メンデルスゾーン 無言歌集 ワルター・ギーゼキング(P)
ギーゼキングの無言歌は、まさにピアノが歌います。 「春の歌」や、今の季節にぴったりな「五月のそよ風」など、思わず 脚本家の向田 邦子さんが、自分の書いたテレビドラマで流れる音楽に |
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P.13 アフタヌーン イン パリ ( Afternoon in Paris )
クラシック喫茶を始める時、ジャズが大好きな友人から ステファン・グラッペリはパリに生まれ育ち、当初はクラシックの 「ふらんすへ行きたしと思えども、ふらんすはあまりに遠し」 |
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P.14 フリードリッヒ.グルダ / リサイタル
AMADEO MO 1024 先日、音楽評論家の黒田 恭一さんが亡くなられたとの記事が クラシック音楽を聴き始めた頃、それまでの堅苦しい評論と このLPも雑誌に掲載された、氏のLP紹介欄で知りました。 その後も、ラジオやTVでの穏やかな話し方は大好きでした。 本当に素敵な方を亡くしました...。 最後にNHK FM「20世紀の名演奏」のエンディングでの 「みなさま、どうぞ心穏やかにお過ごしください。」 ご冥福をお祈りいたします |
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P.15 ベートーヴェン 弦楽四重奏 第7番 Op.59
米COLUMBIA ML 4155 ベートーヴェンの弦楽四重奏は、音楽評論などの クラシック喫茶を開店し、最初に買った四重奏のLPが 時が過ぎたある日、お客さんがいない店でブッシュSQの いつの日か楽風舎で、弦楽四重奏のコンサートを開きたい |
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P.16 モーツァルト ホルン協奏曲 1番〜4番 K 412〜495
ヘルベルト・フォン・カラヤン(cond) 夏の青空に浮かぶ雲を見ていると、この曲を思い出します。 このLPが録音されたのは1953年。 若きカラヤンとフィルハーモニア管弦楽団も 私たちは早すぎるブレインの事故死によって |
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P.17 ベートーヴェン ピアノソナタ 第30番〜第32番
ベートーヴェンのピアノソナタのなかでも 初めてソロモンの演奏でこの三曲を聴いた時の感動は その時一緒に聴いていた友は、もう光の先に行ってしまいました。 そういえば彼と行った最後のコンサートも32番でした...。
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P.18 モーツァルト ディベルディメント 1番/17番 K 136/334
少し早いかも知れませんが、秋らしいジャケットを...。 その昔、クラシック喫茶を開いていた頃、常連のお客さんと そのお客さんは、以前、女友達と同じ話になって その話を聞いて、私はしばらく言葉がでませんでした...。
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P.19 MEET THE BEATLES!
レコード棚にこんなビートルズのLPがありました。 あの当時、どんな音で聴いていたのかは、よく覚えていませんが |
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P.20 J.S.バッハ ゴールドベルグ変奏曲 BWV
998 ドミトリ・シトコヴェツキー (vn) 先日、コンサートで初めてゴールドベルクの弦楽三重奏版の このレコードが録音されたのが1984年、もうすぐCDに 久し振りに聴いてみると、各楽器が響き合い、音が重なり合って レコードを聴いてコンサートに行く。 |