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 |  P.31  コレッリ [À LA MODE] / ヴァイオリン ソナタ集(リコーダー編曲版)
          シュテファン・テミング(Rec)オルガ・ワッツ(Cemb)
 
 OEHMS OC-598
 一見、ロックの兄ちゃん風なジャケット写真ですがこれが、とんでもないリコーダーの名手!
  音楽喫茶「楽風舎」の時、お客さんから貸して頂いたCDの中の一枚なのですが
 音が出たとたん、す、すごい・・・。
 まるで音符が楽しそうに飛び出すのが見えるようです。
 さっそくコンチェルトさんに注文したのは言うまでも
 ありません。
  テミングは、南アメリカのケープタウン生まれ。今年ようやく24歳になる青年でが、これからどんな
 演奏者になるのか想像も付きません。
 うーん、やっぱり天才はいるんですね・・・。
 2011. 3. 3
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 | P.32  モーツァルト:交響曲第39番、41番「ジュピター」                                ジョン・エリオット・ガーディナー(Cond)イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
 SDG711
  震災の後、しばらく音楽を聴く気分になれませんでした・・・。
  時が過ぎて、ようやく手に取ったCDがこの一枚・・・。ガーディナーが2006年にロンドンで指揮したライヴ盤。
 演奏会終了後に、当日の聴衆に販売する目的で
 録音されたそうです・・・。
 それが5年後の今年になって、やっと店頭に・・・。
 
 そのCDを楽風舎の再生装置の限界に近い
 大きな音量で聴きました。
 39番が鳴り始めます・・・。アダージョからアレグロへ。
 オーケストラのさざなみの中から木管が鮮やかに
 浮かび上がり、音楽の光が体を突き抜けます・・・!
 ガーディナーに対する今までの印象が一変しました。
 
 モーツアルトの明るさと強さに満たされ
 久しぶりに音楽を聴ける幸せを感じました・・・。
 2011. 4. 29 | 
 
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 | P.33  レイナルド・アーン歌曲集                      
            スーザン・グラハム(Ms)ロジャー・ヴィニヨーレス(P)
 
 SRCR 2357(国内盤)
 SK  60168(輸入盤)
  初夏の遅い夕暮れ時に聴きたくなる一枚を・・・。 レイナルド・アーンは1875年に南米ベネゼエラで生まれ、3歳の時にパリに移住しました。
 幼い時からピアノの弾き語りで、たちまちサロンの
 人気者になったとの事・・・。
 その美しい旋律は、師匠のマスネの教えが大きかったと
 言われています。
 
 このCDを聴く度に、心の隅にある若い時の
 記憶がよみがえります。
 ただ漠然としたあこがれ。現実感の無い恋心とでも
 言ったほうが近いかも知れません。
 
 明るい夕刻に、音量を小さく絞って聴いていると
 いくつになっても心がざわつきます・・・。
 2011. 6. 18 | 
 
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 | P.34  月と星の歌                      
          ダイアナ・パントン(Vo)レグ・シュワガー(G)
 ドン・トンプソン(P/b)
 
 MZCF-1229
  今夜は七夕です。あいにく新潟は梅雨の曇り空で、星は見えないようです。
 こんな蒸し暑い夜は、涼やかな歌声のこのCDを・・・。
 月や星が出てくる歌ばかりを集めた、めずらしい一枚です。
  最近カナダ生まれの素敵なシンガーが次々と現れますがダイアナ・パントンもカナダの新星・・・。
 少女のような、かろやかな歌声を、少し絞ったボリュームで
 聴いていると、蒸し暑さもすーと引いていきます・・・。
 
 
 
 
 2011. 7. 7 | 
 
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 | P.35  J.S.バッハ  無伴奏チェロ組曲 BWV
  1007-1012                               トゥルルス・モルク(Vc)
 EMI Virgin 7243 5 456502 1(輸入盤)
  長かった夏も終わり、ようやく音楽を聴く気力も湧いてきました・・・。
 久しぶりに音楽会へも足を運び、チェロの深い響きを
 楽しんできました。
  そこで紹介するのもこのCDを・・・。昨年から今年にかけて、チェロのCDで一番多く
 聴いたのがこの無伴奏・・・。
 ノルウエー生まれのトゥルルス・モルクのバッハは
 ゆったりとした呼吸とともに音が外に向かって
 静かに広がって行きます。
 高く眺めの良い山道を歩いて行くように
 聴き進むうちに心と体が軽くなります。
  いい演奏に出会えました・・・。
 2011. 9. 25 | 
 
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 | P.36  モーツァルト 後期交響曲(第35番〜41番)、他                      
          ラファエル・クーベリック(cond)
 バイエルン放送交響楽団
 
 SONY 88697884112(輸入盤)
  LP手帳(P.30)にも書いたこの演奏。CDになってから何度かけても、LPの時のような
 音楽が鳴ってくれません・・・。
 半分あきらめかけていたのですが、最近この輸入盤が
 店頭に並んでいましたのでダメもとで買ってきました。
 7枚組みで2,000円ほどの廉価盤ですが、音が出た瞬間
 いいではないですか!!  LPの時の感動が伝わります!同じ演奏なのですが、音楽が違って聴こえます。
 そんな訳で、気に入ったCDが再発される度に
 また一枚、また一枚と同じCDが増えることに
 なるのです・・・。
 ただジャケットが今ひとつなので、こちらの方に
 中身だけ入れ替えさせて頂きました・・・完璧!
 
 
 2011. 10. 9 | 
 
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 | P.37  ホテル カリフォルニア
          イーグルス
 ワーナーミュージック WPCR-14165(SACD/CD)
  1976年12月8日、今から35年前にリリースされたイーグルスの名盤です。
 ところがCDになってからはどうしても聴く気に
 なれませんでした。
 
 先日、友人が持って来たポータブルステレオ?
 から流れてきたホテルカリフォルニアがあまりにも良くて
 やっぱりLPじゃないとこの音は出ないのかなー
 と思っていたら、某CDショップの棚にこの一枚が・・・。
  DSDリマスタリングされたスーパーオーディオCDだとか・・・。なんだか良く分かりませんでしたが
 もしかしての期待を込めてレジに・・・。
  楽風舎にはSACDのプレーヤーがありませんので普通のCDプレーヤーに・・・。
 出てきた音はそうとうLPに近い!もしかすると・・・!
 35年目で、ようやくあの感動がよみがえりました。
 
 
 2011.12. 8 | 
 
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 | P.38  ベートーヴェン・他 歌曲集         ペーター・シュライアー(T)
 コンラート・ラゴスニック(g)
 
 BERLIN Ciassics 0010542BC
  今日はベートーヴェンさんの誕生日です。そこであまり聴く機会の少ない歌曲を・・・。
   ペーター・シュライアーは2005年に引退しましたがドイツが生んだ名テノール歌手・・・。
 このCDはベートーヴェンの他に、ブラームスなどの歌曲が
 26曲収められていますが、その中でベートーヴェンの曲は
 「アデライーデ」「君を愛す」の2曲だけ・・・。
 しかし、これがとてもいいんです!
 控えめなギターの伴奏で、かろやかに若いベートーヴェンの
 憧れが歌声となって流れます・・・。
 ベートーヴェンはやっぱりロマンチスト!!
  このCDはまだ手に入るのかなー?頼みのコンチェルトさんはもうすぐ閉店だし・・・。
 本当に残念! でも7年半ありがとう!!
 
 
 
 2011. 12. 16 | 
 
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 | P.39 「 永遠の故郷
  」CD版吉田秀和 著
 集英社
 半年あまりも更新しませんでした。
 その間も音楽はいっぱい聴いていたのですが
 文字にするのはなかなか大変で・・・。
 (ただの言い訳です・・・)
 
 音楽を文字にすると言えばこの人を抜きにしては
 考えられません。
 本当に残念ながら先月、98歳の天寿を全うされて天国に
 召されました・・・。
 私も吉田秀和氏の多く書籍やFMの「名曲の楽しみ」から
 たくさんの心に残る音楽を教えて頂きました。
 
 そんな氏の最後の本が「永遠の故郷」四部作です。
 好きな歌曲とともに氏の生涯が静かに語られています。
 先日、この本のCD版が発売されました!
 文中に登場する歌曲がCD5枚に収められていて
 氏の訳詩と解説書が付いています。
 
 たくさんの歌の中でピアノ独奏が一曲だけ入っています。
 アナトール・ウゴルスキの「エリーゼのために」が・・・。
 
 あらためてベートーヴェンと、そして吉田氏の大きさを
 感じました・・・。
 
 2012.6.21
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 | P.40 「ロベール牧師のオーボエ」
 ジャン=クリストフ・ロベール(Ob)
 ナサナエレ・マリー(Vn)
 ファビエンヌ・シュターデルマン(Va)
 クレール・オペール(Vc)
 ヘルガ・シャウエルテ(Org)
 
 Accord  476 4871 (輸入盤)
 
 秋もだいぶ深まってきました・・・
 こんな季節はオーボエの音色が心に入ってきます。
 
 このCDは、今回の開店中も何度となく
 CDプレーヤーのトレイに入れました。
 たぶんお客様から一番多く盤名を聞かれたのでは
 ないかと思います。
 BACHを始め、聞き覚えのある静かな旋律が
 次々と流れてきます・・・。
 ゆったりした伸びやかな演奏も素敵ですが
 録音もまた秀逸です!
 
 ジャン=クリストフ・ロベールはパリ市音楽学校を
 主席で卒業し、オーボエ奏者の他に牧師さんや
 医学療法士の肩書きも持っているそうです。
 教会や病院でこんな演奏が聴けたら
 どんなに安らぐことでしょう・・・。
 
 このCDは、新潟市東掘のコンチェルトさんに
 お願いすれば手に入ると思います。
 
 2012.11.14
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