季 節 だ よ り

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 No.30 ザクロ (ザクロ科)

 今年も鮮やかな朱色の花が咲き出しました。
子供のころから身近なザクロの花です。
秋になると、実を半分に割って、顔を突っこみ
宝石のような実にかぶりついた思い出が
よみがえります。

 「紅一点」という言葉は、緑の葉っぱの中に咲く
ザクロの花を、中国の詩人が詠んだ詩から取られた
そうで、緑色の葉の中に浮かび上がる、花の対比を
人間の男女になぞらえて使われるようになったとか。

 花が開く前の蕾も、何とも言えない形をしています。
 

2009.6.21

No.29 ドクダミ (ドクダミ科)

 雨降りで少し薄暗い木の下に、白く凛とした花が
咲きだしました。

 独特の臭いで、苦手な人も多いのですが
私は子供のころから嫌いではありませんでした。
今のようにすぐにお医者さんに行かなかった昔
腫れ物などができた時に、よく張ってもらいました。
ドクダミ茶として飲む人も多く、花が咲く今の時期に
採取するのが、一番効果があるとも聞きました。

 白い花に見えるのは、蕾を包んでいた葉が変化した
もので、総苞片(そうほうへん)といいます。
八重になっているのもありますが、個人的には4枚の
方が好きです。

 日陰の下草として、もっと使われても良いと思います。


2009.6.13 

No.28 ギョウジャニンニク (ネギ科) 

 山の行者が、元気を付けるために食べたとの
事からこの名前が。
ニンニクと違って、葉を食べるのですが
ほとんどニンニクの香りがします。

 昔、近くの山で初めて食べさせられた時は
びっくりしました。
山菜に詳しい友人が、生の葉っぱに味噌を付けて
手渡してくれました。口の中はニンニクの匂いで
いっぱいになりましたが、その後は気のせいか
足取りが軽くなった気がしました。

 楽風景の庭にも、かわいい葱坊主が咲いてますが
もったいなくて食べられません。


2009.6.6 

No.27 ヤマアジサイ (ユキノシタ科)

 六月に入るとアジサイの仲間が咲き出します。
ガクアジサイを小さくしたようなヤマアジサイが
咲き出しました。

 アジサイといえば、雨とカタツムリを連想される
方も多いと思います。
実際、雨が降らないと一番先に元気が無くなるので
水やりの目安としても重宝しています。

 一輪挿しにこの花を生けると、部屋の温度が少し
下がるような気がします。

2009.6.5 

No.26 ネジキ (ツツジ科)
 
 
 ネジキという変な名前は、幹や枝がねじれている
ので付けられました。

 小さな釣鐘状の白い花が、一列にずらりと並んで
咲いている様子は、とてもかわいいです。

 なかなか気難しい樹で、環境が適さないと上手く
育ちません。
これは他の樹にも当てはまるのですが、実際に野山に
行って、自生している場所を見るのが一番良いように
思えます。

2009.6.1 

 No.25 ヤマボウシ (ミズキ科)

 漢字で書くと「山法師」。山で修行する僧が被る
頭巾に似ているところから付けられたそうです。
(弁慶が被っている白い布を思い出して下さい)

 写真は楽風景の二階から撮ったものです。
花のような白い4枚の苞(ほう)が、上向きに開くので
樹が大きくなったら上から眺めたほうがきれいです。

 少し前までは、近くの秋葉山の上からも、たくさん
見る事ができました。
秋になると赤く熟して甘いので、熊の大好物だそうです。
(少しヨーグルトみたいな味がします)

 こうして五月の花々を見ると、白がほとんどですね。
新緑に純白の対比は目に染み入ります。

2009.5.28

 No.24 ガマズミ (スイカズラ科)

  楽風景の周りで一番多く植えられているのは
ガマズミだと思います。
写真のガマズミと、葉と実が少し違うコバノガマズミ、
ミヤマガマズミの3種類が、それぞれかわいい花を
付けています。

 秋になると赤く熟し、ヒヨドリなどの大切な食料に
なります。
あまり美味しそうに食べるので、食べてみましたが
酸っぱくて今ひとつでした。
果実酒にすると色も良く、美味しいとの事なので
今年の秋は、ぜひ作ってみたいと思います。

2009.5.28

 No.23 ウケザキ オオヤマレンゲ (モクレン科)
          ( 受咲き大山蓮華 )

 ホウノキに似た白い花が咲くと、あたり一面に
甘い香りが漂います。
茶花としても人気が高いこの花は、オオヤマレンゲ
ホウノキの交配種だと言われています。
樹や葉っぱ、花の大きさも二つの中間ぐらいです。

 モクレンの仲間は移植が難しいものが多く、なるべく
小さいうちに植えて、あまり動かさない方が無難です。


2009.5.22

 No.22 ホオノキ (モクレン科)

 葉っぱの大きさもさることながら、花も大きい!
いっぱいに開いたら直径が15センチ位になります。

 成長も早くて幹も柔らかなので、版画の版木としても
重宝されました。

 香りが良く大きいホオの葉は、おにぎりを包んでも
お皿の代わりに使っても喜ばれます。
 ただ、庭に植えるとすぐに大きくなりますので、広い庭を
お持ちの方にお勧めいたします。

 信州で食べた朴葉味噌は美味でした!


2009.5.13

 No.21 カマツカ (バラ科)

 楽風景の玄関先では、小さな真っ白い花が満開です。
名前のカマツカは、この樹が丈夫でしなやかな為、鎌などの
道具の柄に使われたので付けられたそうです。

 庭木としては、あまり知られていませんが、きれいな花と
その後に赤い実が付くので、私の大好きな樹の一つです。

 昔、私の父が赤松掘りに山に入った時、あまりにきれいな
花が咲いていたので、何の樹だか分からないまま、家に持ち
帰ったのが写真の樹です。

 鳥たちが実を食べてくれるお陰で、庭のあちらこちらに
ちいさな樹が育っているので、とてもうれしいです。


2009.5.12

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