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No.70 ユキザサ (ユリ科)
(雪笹)
五月の連休に入って、ようやく樹々の新葉が
大きく開き始めました。
その葉を通った光を受けて、ユキザサの
小さな白い花が光っています。
山では日陰の斜面に群生するのですが、
平地の地植えで増やすのは、なかなか難しいようです。
小さいうちは山菜としても美味しいそうですが
もったいなくて食べる事はできません・・・。
秋になると小さな赤い実が付くというのですが
まだ見たことがありません・・・。
今年は見られますでしょうか・・・?
2011. 5.7 |
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No.69 イカリソウ (メギ科)
(錨草)
楽風舎の雑木林の下で、鮮やかな赤紫色の花が
揺れています・・・。
花が船の錨に似ているのでイカリソウに。
主に太平洋側に自生しています。
先日、近くの秋葉山へ行ったら同じ仲間の
トキワイカリソウ(常盤錨草)が咲いていました。
こちらは白い花で、日本海側に多い種類です。
漢方薬の強精剤としても使われるそうで
ユンケルにも入っているとか・・・。
今度、薬局で調べてみましょう・・・。
2011. 4.29 |
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No.68 オクチョウジザクラ (バラ科)
(奥丁子桜)
ようやくソメイヨシノが咲き出しました。
例年よりだいぶ遅いようです・・・。
そのソメイヨシノより先に花を付けるのが
オクチョウジザクラ・・・。
花の付け根(花柄)が長く、横から見ると
丁の字に見えることから名前が付いたそうで
日本海側の山で多く見られます。
あまり大きくならず、雑木林の下で
ひっそりと咲いています。
白や薄紅色のかわいい花が、細い枝に付いて
揺れている姿はなんともいえません。
私の大好きな桜です・・・。
2011. 4.16 |
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No.67 ユキツバキ (ツバキ科)
(雪椿)
里山の雪が融けるころ、鮮やかな赤い花が
山々に咲き出します・・・。
ヤブツバキに良く似ていますが、花とおしべが
開き気味になるのと、葉の葉脈が目立などで区別を
しています。
ただ、ヤブツバキとの交配種(ユキバタツバキ)
も多く、なかなか区別は難しいところです。
ユキツバキは雪の下で寒さから守られ
そのしなやかな枝が地面に付く事によって
根を出し繁殖するので、雪の多い斜面に這うように
枝を伸ばしているのは、ユキツバキだと思っても
良いと思います。
2011. 4.15 |
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No.66 マルバマンサク (マンサク科)
(丸葉満作)
寒い日が続いた今年の冬でしたが
このところの春のような陽気で一気に
花芽が動き出しました・・・。
2011年の「季節の花だよリ」もこの花から
始めたいと思います。
昨年より4日ほど早く咲き出しました。
まだ最初の花びら一枚が開いただけですが
それに続く花びらが、くるくる巻かれている
いるのが見えると思います。
かわいらしい花ですね・・・。
2011. 2.23 |
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No.65 ノイバラ (バラ科)
(野茨)
近くの川原で赤い実が光っていました。
日本の野生種のバラ、ノイバラの実です。
5、6月頃に白い花をたくさん付け、そのあとの実が
こんなにきれいになります。
なんでも漢方薬だそうで、利尿作用があるとか・・・。
鳥に食べられた枝もありましたが、きっと健康に
なることでしょう・・・。
毎年、今頃になると枝を取ってきてクリスマスの
リースや生け花にします。
生命力に満ちた樹で、花器に入れたまま
春には新葉が芽吹きます。
2010. 12.18 |
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No.64 チャノキ (ツバキ科)
(茶の木)
白い小さな花がまだ咲いていました。
例年は11月あたりで咲き終わるのですが
今年は気温が高いのか、まだ見ることができます。
原産地は中国南部とのこと。お茶の伝来には
諸説ありますが、奈良時代、遣唐使が持ち帰った
記録があるそうです。
植えるには暖かで、風当たりが弱い、半日陰の
場所が適しています。
日本海側の北限は新潟県。村上茶が有名です。
でも、このところの温暖化で県境を越えて
山形県でも育ちそうですね・・・。
2010. 12.4 |
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No.63 ホトトギス (ユリ科)
(杜鵑草)
先日、近くの山に行ったら、一面にホトトギスが
咲いていました。
平地の肥沃な土だと1mくらいまで成長しますが
山のホトトギスはせいぜい20〜30pほどで
とても愛らしい姿です。
鳥のホトトギスのお腹の模様に似ているので
名前が付いたとか・・・。
鳥の名前が付いている植物は他にも沢山あります。
サギソウやトキソウ、ウグイスカズラにカラスウリ
などなど・・・。
他にも名前の由来を調べると、面白いものが
いっぱいありますよ・・・。
2010. 11.28 |
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No.62 ムラサキシキブ (クマツヅラ科)
(紫式部)
この時期は様々な木の実が目に付きます。
その中でも、ひときわ鮮やかな紫色の小さな実が・・・。
ムラサキシキブという素敵な名前が付いたこの木は
近くの里山でも多く見られます。
楽風景の樹も、おそらく鳥が運んできたのが
大きくなったのでしょう。今では3メートルほどに
成長しています。
みなさんが目にするムラサキシキブのほとんどが
別種のコムラサキシキブだと思います。
こちらは全体に小柄で枝も細く、垂れ下がって
たくさんの実を付けます。
この木の実もあと少しで、鳥さんのおなかの中に
入ることでしょう・・・。
2010. 11.7 |
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No.61 ニホンハッカ (シソ科)
(日本薄荷)
ガーデニングが盛んになり、ハーブを育てる人が
増えたせいか、あちらこちらでミントの花が咲いています。
日本のミントといえばこのニホンハッカ。
寒い地方に適しているので、北海道が生産地として有名でした。
新潟市も、わずかですが川沿いに自生しています。
薄荷の由来は収穫した時の重さに比べ、出荷する時の
精製された重量が軽いためとの説があります。
西洋のミントも良い香りですが、個人的にはハッカが好きです。
葉を手でもむと、すっきりさわやか!
子供の頃、お祭りの屋台でハッカパイプを買ったのを
思い出しました・・・。
2010. 10.9 |